2012年12月21日金曜日

試験範囲が気に成る?

朝から数学IV(線型代数)の講義をやって、それで終了、という一日。ようやく一般の連立方程式が解けるようになり、逆行列も求められるようになった。やれやれ、最低限済んだかな。と思ってほっとしていると学生が「試験範囲ってどこですか?」と聞いてきた。その学生は2週間前に「試験の勉強ってどこをやればいいんですか?」と聞いてきた学生。その時は「まだ問題作ってないしわからん」と追い返したのだが、今日も来た。彼は遅れてきて一番前に座ったり、そのくせ途中に退出したりと、不思議な言動が目立つ学生だったので、顔を覚えてしまった。で「試験範囲」質問にはちょっとキレて、「数学IVでやった所全部じゃ!」と答えて追い返す。講義終了後若干ハイテンションだったこともあり、ちょっと応対は悪かったかもしれんが、まあいいでしょう。小生の学生の時は、先生は試験範囲など教えてくれたことはなかったし、聞く学生もいなかった。小生は高校の時に相当悪い成績を取ったことがあるので、いい成績など興味はなかったので、「試験?知らん。成績悪くてもちゃんと理解したい。ちゃんと理解すれば試験の結果はある程度ついてくるだろう」というくらい鷹揚に構えていた。今日の学生は、ちゃんとした理解はもうあきらめて、試験で点数を取ることしか狙っていないんだろうか?

そう言えば小生の卒研生で、AやA+をバンバン取っているのに、ゼミに成ったら毎回非常に予習がだらしない学生がいたが、彼は試験に出る問題を解くことだけに血道をあげていたのかもしれない。Kaz 先生の卒研でも、成績は学年で5位くらいだが、ゼミでは毎回殺し屋 Kaz 先生に怒鳴られていたらしい。

ということで目先の成績ではなく、ちゃんとした理解をすることに目を向けて欲しいもんだ。そうしないと2回生以降面白くないぞね。