今日も早くに目が覚めた。もはや老人の域か。通勤割引の時間帯に住処を出発。事務で答案を受け取って、大学院の科目と、数理科学科の「数学IV」を採点。前者はあっさり終了。後者は試験を受けた学生が99名もいたため、少々時間がかかった。で数理のほうでも例の一行で答えが書ける問題を出したんだが、皆ぐちゃくちゃと色々書いておる。まあ趣旨がわかっている答案は多数。ただ、0ベクトルの係数だけ1にして、残りのベクトルの係数は0にする、explicitに書いた答案は一枚。こういう存在証明みたいなものは難しいんだな、やっぱり。
さて、最近面白い本がたくさん出版されている。予算に余裕があるので、そそられたものはどんどん買ってる。藤田岳彦「解いてわかるガロア理論」東京図書、なんかは面白そうだと思い、タイトルだけで購入。で34ページにこんな問題が出ていた。「0,a,bは一次従属であることを証明せよ。」うん、皆考えることは一緒やね。何故か答えは。「20+0a+0b=0」と係数が2になっていたが。著者も長い教職暦で、この問題は案外難しいぞ、と思ったことが何度もあるんでしょう。確かに難しいんだよ。うん。